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面接体験記
★★★ 面接官との打ち解けた会話  〜東京BP社最終面接



東京BP社(パソコン専門店)の2次面接も、1対1の個人面接でした。

 最初は、たしか

面接官: あなたの生活信条についてお聞かせ下さい。

という質問だったと思います。


○・・・学生 ●・・・面接官

これに対する回答は、

sakam21:  生活信条を考える場合、私は学生までの生活と社会人になってからの生活とに分けて考えたいと思います。
 まず、学生時代の生活信条としましては、社会人へ向けての滑走路という位置付けで、辛いことにも敢えて積極的に挑戦し、自分に磨きをかけながら、行動力などを身につけていくということです。
 次に、社会人になってからの生活信条としましては、もちろん学生時代同様、日々の自己成長に努め続ける必要があるとは思いますが、自分の強みが人を満足させられるような形で最大限発揮できるよう、プライドを持ちながら自己実現を果たしていくことです。

そうやって最初の質問に答えると、次はいきなり

面接官: 何か質問はありませんか?

と聞かれました。普通、面接の最後に聞かれることなのに、面接が始まったばかりの段階から いきなりこう聞かれてびっくりしました。ここでは、やはり入社してからの仕事に関する質問にしようと思って、次のようなことを話しました。

sakam21:  質問に先立って前置きになりますが、今日、信州から中央線でこちらに向かう途中、立川で一旦降りまして、東京BP社[立川店]を見学させていただきました。
 すると、御社の経営方針である「豊富な品揃え」というのがよく分かりまして、お客様の相談に対して的確にアドバイスを差し上げるという仕事も並大抵のことではないような気がしました。
 あと、4月初めだからでしょうか、「実習生」の腕章を付けた店員が、付けていない店員の何倍もたくさんいらっしゃることに目がつきました。

 それで、質問に入りますが、接客重視でかつ商品知識がたくさん必要と思われる御社の社員研修について、スタッフルームなどでの研修よりも売場に出て接客しながらの実習の方が中心になるのか、ひとつ気になりましたので、お聞きしたいと思います。

 これに対しては

面接官: 部屋での研修もありますが、実際お客様の相談を受ける環境で、緊張感のある実習が多いですね。

といったことを話されました。

 私としては、べつに このことを本気で質問したかったわけではなくて、信州から面接に来る途中、立川店をじっくり見学してきたんだということをアピールしたかっただけでした。
 この面接当時(4月時点)では、東京BP社各店舗のうち[立川店]が最も新しく、店舗面積も大規模な方だったこともあったのでしょうが、立川店を見学してきたことに関して話している間、面接官の方は嬉しそうに笑顔で聞いて下さいました。

 そこから会話が弾み、
面接官: 実習生の腕章を付けているのは、接客の際の不手際を大目に見ていただこうという意図もあるんですよ。あるお客様が普通の店員同様に相談を持ち掛けられて、それにきちんと対応できないことがあると、ここの店員はどうなってるんだと思われてしまいますからね。
sakam21: 全くそのとおりですね。
面接官: 立川の実習生達もまだまだ消極的だったのではないでしょうか?
sakam21: いいえ、店員のみなさん積極的に「どうぞお気軽にご相談下さい。」と声を張り上げていらっしゃいましたよ。
面接官: (安心したような顔で)あ、そうでしたか。
sakam21: 実は今日ですね、店員の対応の仕方を少しだけ観察させていただこうと思いまして、実習生店員を一人捕まえて、素朴な疑問なのですが「(展示されていた)この金融パソコンというのは普通のパソコンと何が違うのですか?」と聞いてみました。苦し紛れの対応だった様子でしたけれども、入社したらこんな仕事をしているんだろうなということをイメージして見学させていただきました。
面接官: (完全に笑顔になって)まあ、そうやって対応に苦しむことがあると、後で先輩社員に走って聞きに行くんですよ。


こんな感じで、立川店の実習生に関する話題を「会話」し、次は大阪の話題だったように記憶しています。

面接官: 実家は大阪のようですが、なんばは近いですか?
sakam21: はい、北大阪ですので、これまで梅田へは頻繁に出ていましたし、なんばはそこから地下鉄で4駅だけですので、充分通える範囲ですね。
面接官: 5月に[大阪・なんば店]をオープンさせる予定ですけど、機会があれば ぜひ見に行って下さい。ま、これまでの店舗と基本的に変わらないかもしれませんけどね。
sakam21: でも、御社は全店が画一的にならずに、各店舗ごとで独自にフロアの配置などを決定されているようですので、新しい店舗の個性を楽しみにしたいと思います。


この次は履歴書の趣味・特技の欄に書いてあったスキーの話題について。

面接官: 信州ではどちらのスキー場によく行かれるのですか?
sakam21: 野沢温泉や、最近はサンアルピナ鹿島槍によく行っております。
面接官: 鹿島槍あたりは、今3つのスキー場が一緒になってるんでしたっけ?
sakam21: はい。鹿島槍のほか京急青木湖と白馬さのさかの3つのスキー場が共通リフト券で行き来できるようになっています。

こんな感じで、面接らしからぬ「会話」というかむしろ「雑談」が長く続いていたのでした。
 そして、しまいには

面接官: これから常に心掛けておいていただきたいことなのですが、パソコンの流行の激しい変化の中で、売れ残った商品をどうするのかということを考えていただきたいと思います。

との話が続きました。
 普通の面接のように何かを質問されるわけでもなく、社員としての心構えみたいな話に、内心かすかに「これって内定?」と思ったりしました。
 でも、まだ結果が出たわけでもないし、決して油断してはいけないと思いました。面接官の方は、一方的に(こちらの意見を求めるわけでもなく)話されているだけではあるけど、ふむふむと肯くだけでなく、今考えられるアイデアを言ってみた方が良いと思い、

sakam21: たとえば、自作パソコン売場での体験コーナーに活用するというようなことでもよろしいでしょうか?

と言ってみました。

面接官: そういったアイデアも含めて考えていただきたいと思います。
ただ、基本は売れ残りを出さないことが一番ですね。

と続きました。

そして、最後に

面接官: 御縁がありましたら、当社でご活躍いただくということでお願いしたいと思います。
それでは、あと3ヶ月の就職活動を頑張って下さい。
今日は遠いところわざわざご苦労さまでした。

と言われて、2次面接は終了しました。


 微妙な心境でした。最初の生活信条についての質問だけで、あとは雑談ばかり。最後の方は、今後心掛けてほしいことを語られる。これでは、不合格にさせる大義名分が全くないのではないか・・・
 でも、最後の「御縁がありましたら・・・」とは、何か心ざわりな仮定法だよな・・・それに「あと3ヶ月の就職活動」ってどういう意味?今や就職活動がいつまで続くかなんて人によって違うというのに。それに、まだ就職活動を頑張れなんて「今回は残念ながら不合格」ということを暗示しているのか?

 ここまで面接官と打ち解けて会話できた面接は初経験でしたが、異常なほど結果を気にしながら会社を後にしたのでした。


[面接体験記] おわり

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