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面接体験記
★★ 自由すぎて困惑 〜大阪 I 社 集団面接
普通の会社は、選考の最終段階で役員面接があるくらいで、社長と面接することはまれです。でも、大阪 I 社は最初からいきなり社長との面接。
最初の質問は、
社長: | まず何でもええわ。一言話してくれ。 |
というもの。
指示が自由すぎて、何の話題をどれくらいの長さで言ったら良いのか戸惑ってしまいました。しかも私が最初(一番左の席に座っていた私から、一人ずつ順番に答えていくもの)。
面接が始まったばかりなので、いきなり自分の世界に入る(志望動機や自己PR等を話す)のは良くないと思い、挨拶程度の軽い話題ということで、大阪 I 社本社に来た時の第一印象について話す事にしました。
(ただ、集団面接では最初の方ですべてが決まるらしいという噂を、後日就職情報サイトで見ました。実際、この面接ではあまり私のことを相手にしてくれませんでした。面接最初のこのような気遣いは逆効果だったのかもしれません。)
続いて、
社長: | (大阪 I 社)に入社したら何をしたいか? |
という質問。
この質問も、私から席順に答えていくものでした。私は、
sakam21: | (IT関連サービスの事業を広く手掛けている会社なので)コンピュータスキルを最大限活かせるよう、広い視野で自分の仕事を見つけ、日々勉強を重ねながらこなしていきたい。また、数年経ってからは、後輩社員を育て上げるように接しながら、自分が頼りにされるようになりたい。 |
といった回答をしました。他の学生が、「(具体的に)こんな事業を立ち上げたい」なんて言っているのを聞くと、私のような抽象的な回答は個性がなかったなぁと思ってしまいました。
次は、
社長: | これまでの生活で、自分がアホやなぁって思ったエピソードを話してくれ。 |
と言われました。
一瞬何を言おうか考えたかもしれませんが、すぐさま、次のネタが思い浮かびました。
3年次12月に野沢温泉スキー場へ行った時、食事休憩中にリフト券を落とし、食後それに気付かないまま滑り降りていってしまった(→リフトに乗ろうとした時になって初めてリフト券を落としたことに気付いた → スキー板をかついでゲレンデを登ってリフト券を取りに戻った)話。 |
これはいけると思いました。席順1番目の私に当てられるのを楽しみに待っていました(待つといっても一瞬ですが)。
ところが、なぜか席順制から挙手制に変わっていました。みんな最後に「以上です」と言わないので、手を挙げるタイミングをつかめないまま、私の番がなかなか回ってきませんでした。
いずれ回ってくるかと思いきや、みんな就職活動中のエピソード(会社訪問時に道に迷った話など)ばかり話すのに社長が飽きてしまったのか、私の番が来ないまま、
社長: | じゃ、もーええわ。次の質問。 |
と打ち切られてしまいました。私の話そうとしていたエピソードは絶対面白いと確信していたのに、結局話せず、とても悔しい思いでした。
社長: | 自分の長所・短所について、周りの人がどのように評価しているか? |
これも挙手制。さほど個性的な回答は思いつかなかったのですが、前の質問で悔しい思いをしたし、2問連続無回答になってはまずいと思い、タイミングを見計らって挙手するように努めました。ただ、周りの人が評価する自分の長所・短所なので、非常にあいまいなことしか言えませんでした。
社長: | 友達から、初対面の異性を紹介された時、自分をどうアピールする? |
私の回答の趣旨は、「あくまで自然体で接する」というものでしたが、社長からは、「さっきから気軽に話そうとか自然体でいこうなんて言っている君が一番がちがちに固まっとるなぁ」と突っ込まれてしまいました。私は、良い癖なのか悪い癖なのか、改まった場では言葉づかい・姿勢・表情などを構えてしまうのです。だから、面接開始時に「固まらず、社長と気軽に会話して下さい」なんて言われても、どうふるまって良いのかわからず、困りものでした。
ざっとこのような感じの変わった質問をされ、
社長: | それじゃあ、最後にどうしても話したいこと、聞きたいことはないか? |
と聞かれ、私は
sakam21: | (その日の朝刊で発表された)成果主義の元祖、大手F社がその体系を見直すことに関してどのようにお考えですか? |
と尋ねました。
なにしろ、大阪 I 社が徹底した実力主義であること、また主要な取引先が大手F社であることも視野に入れた質問でした。
この会社は、ぜひ働いてみたいと思える社風なのですが、面接でどの程度まじめに、どの程度冗談交じりで話して良いのか、非常にバランスのとりにくい会社だなという気がしました。